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当たり前の事を当たり前にする

先日、
お米を作っている農家の方にお話を聞く機会があって、
今年の夏の猛暑の影響はどうでしたか?と伺うと、

「今年はなんとか例年並みに収穫がありました」

とのお答え。

ここ数年、毎年秋になるとその方に出来栄えを聞くのですが、
どんなに悪い天候の年でも最終的にはいいお米が出来ているのです。

その農家さんは、秋の間の準備から手を抜かず、
昔ながらの藁を使った堆肥作りをずっと続けています。
お米作りを50年近くやっていて、一環して変わらない作り方を守り続けている。
冷夏でも猛暑でも、しっかりとした土作りをしているので
あまり影響を受けない、との事。

基本をきっちりと、そしてそれを続けていく。
その大切さを改めて感じました。

逆に、自分の家だけで仕事をしていると
どうしても「手を抜く」という事に走りがちになるのが
人間の弱い一面でもあります。




行きつけのラーメン屋さんに行って
大将といろいろと話をしていた時の事。

「タレ屋さんが営業に来て、うちのタレ使いませんか?って言うんだよ」

と大将がおっしゃっていたんです。

大衆食堂じゃなくて、ラーメン専門店に??とびっくりしました。
でも大将曰く、
使っているお店、結構あるらしいですよ。

話によると、ずっと店でスープを焚いているとガス代がかかるので、
お肉屋さんからスープを買っているお店もあるんだとか。

行列ができている某有名店では、
厨房の横にタレの入った丼がずらっと積み重なっていて、
注文が入ると、そこにスープを入れるだけ、の流れ作業で
出来上がり~♪というお店まで。



その帰り道、
しみじみと考えてしまいました。


きっと今は手抜きのラーメン屋さんたちも
最初は材料を厳選して、ちゃんとスープも研究して、
タレにも独自にこだわって作っていたんだろうな、と。

自分ひとりで仕事をしていると、
最初に決めたことを守り通すのはとても大変。

「これぐらいなら、バレないかな?
 これぐらいなら、許されるかな?」

それが積み重なった時、
それが成功した時、
きっと後戻りできずに、うまい汁に味をしめてしまうのでしょう。






以前、シェフの料理を食べた人から、
こういう事を言われました。

「新しい試みをしている訳でもない、当たり前のメニューだけど、
 心がこもっていて、食べるととても温かい気持ちになる」

とてもうれしかったです。


お店の雰囲気や、お出しする料理が
オシャレなお店ではありません。
新しい事にチャレンジし続けているお店ではありません。
高級な食器やグラスを使っているお店ではありません。

でも、当たり前の事を当たり前に。

そしてそれを真面目にやり通す。


「手を抜くと、お客さんにすぐわかるからな」

というのが、シェフが後輩に良く言う言葉。


「心が温かくなる料理」で、
長く愛されるお店になりたい。

それが私の願いです。


「今の不況の中、
 それじゃ、100%失敗しますよ。
 イタリアンは、パスタかピザ!
 肉や魚で感動する料理に会ったことがないですよ。」


と先日あるビール会社の人に
上から決めつけ口調で言われました。


キー!!

それが当たるか外れるか・・・

私たちは私たちに出来ることを精一杯やるだけです。


長くなりましたが、
最後まで読んでくださってありがとうございました。


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プロフィール

abbraccio

Author:abbraccio
札幌市中央区南1条西7丁目
スカイビル1F
イタリア料理店
「abbraccio(アブラッチオ)」

電話/FAX:011-596-7210

営業時間
11:30~15:00(Lunch time)
18:00~23:00(Dinner time)
(22:00 L.O)

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